電子書籍の発行に関してよく寄せられる質問があります。
「電子書籍は何文字書けばいいの?」
「商業出版との違いは何?」
「電子書籍を書くのは難しそう・・」
これらの質問に答えながら説明していきます。
まず、紙の本は10万~14万文字くらいで構成されています。
これを聞くと「大変だな」「難しいそう」と感じるかもしれません。
実際、私が紙の本を出版したときは約10万文字ほどでした。
文字数やページ数の目安を編集者から教えてもらい、やり直しの指示にもとづいて何度も修正していたので大変でした。
それに引きかえ、電子書籍の文字数は決まりがありません。
ですが、紙の書籍のように10万文字は必要ありません。
ただし、当然ながら短すぎてはいけません。
仮に電子書籍がブログ記事1本程度で、文字数が2,000文字だとしたら、購入者の評価が悪く、本としては不満と思われるためお勧めしません。
電子書籍の文字数は決まっていないので、何文字とは言えませんが、目安とするのは15,000~30,000文字程度です。
電子書籍はスマホを中心に、AmazonのKindleアプリで読まれることが多く、文字数が多いと読みづらいので、それほど長くなくても問題ないと思います。
紙の本は手に取れるので、ある程度のボリューム感あるほうが良いと言えますが、電子書籍は手軽さが特徴だからです。
電子書籍では、「人々の悩みや問題を解決する」「人々の要望を実現する手助けをする」ことのほうが重要です。
したがって、長さや文字数が紙媒体の1/5であっても、内容が十分に詰め込まれていて、読者にとって有益であることが重要です。
ただし、前述の通り、短すぎるのは電子書籍でも良くありません。
私は2016年から本を書いていますが、当時は3000文字くらいの電子書籍がありました。
今でも、Amazonで検索すれば、そんなブログのような電子書籍が見つかりますが、全て評価が低いです。
さらに、当時よりも電子書籍の利用者が大幅に増加し、当時より少しレベルが上がってきたので、2万文字程度を目安にしてみましょう。
重要なことは、書籍の「タイトル」と「紹介説明」を見て買っていただいた人のお役に立つことです。
したがって、文字量が多くて中身が薄い書籍よりも、文字数はそんなに多くはないけどタイトルなどと中身が一致していて、役立つ書籍のほうが価値は高いです。
たとえば、電子書籍出版の方法の書籍を出版するなら、書籍を読んで電子書籍の知識が増え、読者が電子書籍を出版できると確信をもつことです。
さらに、「2万文字というのはどの程度だろう?」と文字数を確認したい場合は、MicrosoftのWordに、ネットなどから文章をコピーして貼り付けて、左下部分に文字数が表示されるので、だいたいのイメージができます。
また、Googleなどで「文字数無料ソフト」を検索すると、文字数を数える無料ソフトがいろいろ表示されるので、活用してみてください。
電子書籍の出版は、紙の書籍と比較したら全然楽ですし、コツをつかめば、文章も含めて1週間で出版できるようになります。
まずは、時間をかけても良いので、1冊目を出版しましょう。
1冊出版すれば感覚がつかめるので、その後はさらに短期間で出版できるようになります。