「「目配り」「気配り」「心配り」」について書いていきたいと思います。
・他人への配慮が少し足りないんじゃないかと言われたけど、どこを直せばよいかな?
といったことにお悩みの方には必見です。
コンサルタントの働き方として、常にクライアントの役員の方など目上の方と仕事をしたり、クライアント先で常駐してクライアントメンバーと毎日共同で作業をしたりすることが多いです。
そのため、クライアントの社員の方とも、長い時間を一緒に過ごすプロジェクトのメンバーとも、気持ちよく仕事をすることが大切ですし、クライアントの役員の方と親しくなることもありますが、やはり敬意を表し礼節をわきまえる必要があります。
プロジェクトの活動を通し、苦しい時間を共に過ごし、とても親しくしていただけているクライアントの役員・社員の方もたくさんいらっしゃいますが、”親しき中にも礼儀が必要”を忘れてはいけません。
今回は、若手のコンサルタント向けの内容ですが、全ビジネスマンに必見である「「目配り」「気配り」「心配り」」についてご紹介してきたいと思います。
コンテンツ
1.電源を借りるときに断りをいれる
“親しき中にも礼儀が必要“と書きましたが、プロジェクトが始まるまでの提案の段階でもクライアント先をよく訪問します。
大規模な案件だと、提案の話をはじめにお聞きしてからプロジェクトが正式に始まるまで数か月かかることも少なくありません。
そのような機会にクライアントを訪問し、プレゼンなどでパソコンを使うことは常ですが、パソコンにとって電源は必要不可欠ですよね?
特に、クライアントとの打ち合わせの間の空き時間にカフェなどで仕事をすることもしょっちゅうあります。
そうすると、重要なプレゼンの際にパソコンの電源が少ない、ということもあります。
そこで、クライアント先で電源を使わせてもらう際に、「電源をお借りしても良いですか?」と一言お断りしていますか?
言わずに電源を使ってもクライアントの方も何もおっしゃらないですし、平気で電源を使うコンサルタントもいます。
しかし、自分の会社のオフィスではないので、一言お断りする気配りが合っても良いかなと、私は思います。
2.10分前行動を心がける
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とある大手企業の役員を集めた合宿形式でのワークショップを行った際、「明日の朝は8時から開始します」と言って解散し、次の日の朝8時に会議室に行くと既に全員が勢揃いされていました。
その会社は営業力の非常に強い会社でしたが、全社で「10分前行動」という行動指針があり、お客様訪問する前も、お客様先に10分前には到着することを常に励行されていました。
コンサルタントについても同様のことが言えます。
クライアントとの打ち合わせで訪問する際も、常に10分前、15分前集合を心がけるようにしています。
パートナーの中には、改めて直前に打ち合わせやプレゼンの内容を再確認するために、30分前集合を必ず実施している人もいます。
それは、クライアントの役員はじめ多くのプロジェクト関係者の時間を頂き、打ち合わせやプレゼンをするのですから、遅刻するのはもってのほかです。
例えば、20人のメンバーを集めた打ち合わせに10分遅れたとしたらどうでしょう?
20×10=200分。
たとえ10分の遅刻でも、人数で積み上げると3時間20分の時間の無駄を生んでしまいます。
金額換算したら、大変な金額ですね。
同様のことは社内のメンバーにも同じことが言えます。
例えば社内の打ち合わせでも、
- 時間が来たら打ち合わせを始める
- 当初予定の時間の枠内で極力終わらせる
といったことは極めて重要です。
人にもよりますが、平気で個人的な理由で遅刻や突然のリスケをするようなコンサルタントが時々いますが、“チームの生産性をどれだけ落としているのか“ということへの認識が非常に低いと思います。
また、タイムマネジメントが下手で、平気で予定時間をオーバーする人もいます。
皆、打ち合わせの予定に合わせて前後の予定を調整しているので、延びてしまうことは他の予定に影響が出てしまいます。
当然、クライアントにも迷惑をかけてしまいます。
3.身だしなみに気を付ける
身だしなみもコンサルタントとして「目配り」「気配り」「心配り」する重要な要素です。
コンサルタントの仕事は、ピーク性がありますが、忙しいときは結構残業も多くなります。
忙しいと、どうしても身だしなみへの配慮もかけてしまうこともあり、ワイシャツのシッポがズボンから出てしまっていたり、アイロンがかかっていないよれよれのシャツを着ている男性もいたりします。
クライアントの役員などへコンサルタントとして提言するような機会も少なくないし、クライアントからの報酬も決して低いものではありません。
一番重要なものは中身ですが、やはり、見た目で「オヤ?」って思われるような人に重要な案件を任せるのは不安になりますよね?
だからと言って、日ごろ着る服装も、男性も女性も華美である必要はありません。
黒色、紺色、グレーなどのスーツを着ている人が多いです。
シャツも白か薄いブルーのワイシャツがほとんどで、ネクタイなどワンポイントでオシャレをするような感じです。
若い人は、細いズボンや短い丈の上着のはやりのスーツを着ている人もいますが、一定クラス以上の人はブリティッシュやアメリカンのトラディショナルなスーツを着ている人が多いと思います。
決して高価な服を着る必要はありません。
品の良いクラシックな服装が良いと思います。
4.猫背は禁物
身だしなみと同じように見た目で重要なことが姿勢です。
人それぞれのところはあると思いますが、猫背だと、全体に自信がないように見えてしまいます。
渾身の内容のプレゼンをしているのに、プレゼンをしている人が猫背で自信がなさそうだと、ちょっと内容も大丈夫なのか心配になりますよね?
また、猫背だと、どうしても声が小さくなってしまい、ますます自信がないように見えてしまいます。
常に胸を張って歩くように心掛けて、いつも自信をもって仕事に取り掛かるようにすることが重要だと思います。
私は、モデルの仕事を始めた際に、結構厳しく姿勢や歩き方をレッスンで学びました。
泣きたくなって、さぼることも時々ありましたが、今はそれがコンサルタントの仕事でもモデルの仕事でも大変役に立っています。
5.健康が一番重要
何はともあれ、仕事をする上で健康が第一です。
特に、クライアントのメンバーやコンサルタントのメンバー等多くの人とチームで働く仕事なので、一人の人が病気で休んだりすることはチーム全体に影響を与えてしまいます。
冬にインフルエンザに罹ってしまうと、個人が休むことでも一人分の作業が1週間は遅れてしまいます。
ましてや、インフルエンザを他のチームメンバーにうつしてしまったらプロジェクト全体のスケジュールに大きな影響を与えかねません。
私もジムに行って、運動をして基礎体力をつけたりしていますし、冬の時期には忙しくても時間をとってインフルエンザの予防接種を受けるようにしています。
健康なことが一番ですが、万一病気などに罹っても、影響が少なくなるよう配慮することは重要ですね。
これは、経営コンサルタントとして、常にリスクを考慮して物事にあたることに通じるものがあると思います。
時に、経営コンサルタントとして、経費の大幅削減や社員のリストラなどデリケートな問題を扱うこともあります。
その際、相手の立場に立って心配りをできるコンサルタントとできないコンサルタントとどちらのコンサルタントに仕事を依頼したいですか?
6.まとめ
経営コンサルタントの仕事は、クライアントの社員の方をはじめ、社内のコンサルタントのチームメンバー等多くの人たちとチームで仕事を行います。
現場の業務の課題をヒアリングする際などは、短期間で何十人もの人のお話をお伺いすることも常です。
それだけに人と人との接し方はいつも注意を払っています。
そこで、多くの人がワンチームで最大限の力を発揮でいるようにするために心がけているのが、「目配り」「気配り」「心配り」です。
これは、チームの働き方以外にもコンサルティング活動の中身にも通じるものです。
一人一人のコンサルタントが、色々なことを感じ取り、考え、その上で行動することが重要だと思います。
以下の本で改めて日本のONE TEAMを学ぶことをお勧めします。
組織やチームのメンバー一人一人が自分たちのルールや仕組みを理解して独自に工夫し、意思決定し、行動していく組織の在り方について書いてある以下の本もお勧めです。