「グラフの効果的な使い方を徹底解説!」について書いていきたいと思います。
・どんなグラフを使うのが効果的なの?
これからコンサルタントを目指す就活生や事業会社からキャリアチェンジを考えている方も、普段から論文や報告書等の作成でグラフを結構使っていると思います。
算数の時間にも、どのようなことを表現する時はこんなグラフを使いなさいなんて言う授業がありましたよね。
しかし、中々実践では使い切れていないのではないでしょうか。
コンサルタントの仕事として、分析結果等を一目見てマネジメントの方に理解してもらうことも重要な仕事の一つです。
そのため、グラフで表現する際も時間が無いからとりあえず棒グラフで表現しておこうなどとすると、後でやり直してということが往々にしてあります。
せっかく苦労して分析した結果をメッセージするために、どんなグラフを使えば良いでしょうか。
今回は「グラフの効果的な使い方を徹底解説!」について紹介してきたいと思います。
コンテンツ
1.棒グラフ(縦、コラムグラフ)
最もよく使われるのが、縦の棒グラフです。
コンサルタントの人は横文字使う人も多いので、コラムグラフという表記も覚えておくと便利です。
縦軸に目盛り、横軸にカテゴリーを設定します。
項目間の比較や時系列での変化を表すのに便利です。
さらに、各カテゴリー内の構成要素の比較をする際には、積み上げ棒グラフ(スタックドコラムグラフ)を使うと便利です。
2.棒グラフ(横、バーグラフ)
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基本は、縦のコラムグラフを横にしたものです。
コラムグラフに対して、横軸に目盛り、縦軸にカテゴリー名を取りますので、カテゴリーの名称が多少長めでも柔軟に対応できます。
また、カテゴリーの表示順に順位等の意味を持たせる場合にも、グラフのメッセージが分かりやすくなります。
積み上げ棒グラフ(横)は、スタックドバーグラフと呼びます。
縦の積み上げ棒グラフと違い要素のラベルを記載しにくいため、凡例を忘れないようにしましょう。
3.トルネードグラフ
また、バーグラフの効果的な使い方に、横のバーグラフを2つ並べて比較する使い方があります。
トルネードグラフと言ったりします。
例えば、東京都と大阪府の年齢別の人口構成を比べるというような場合に使えます。
4.折れ線グラフ(ライングラフ)
こちらもグラフの基本形ですね。
よく使われるのは、横軸に時間の変化を取り、時系列での売上や利益等の変化を表すときに使われます。
棒グラフでも同じことは表せますが、時系列での変化の度合い等をグラフの傾きで可視化することができます。
また、棒グラフと折れ線グラフを重ね合わせたコンビネーションのグラフもよく使われます。
棒グラフに売上高、折れ線グラフに利益率等をとって表現することがありますね。
5.ウォーターフォールグラフ
ウォーターフォールグラフは、棒グラフの構成要素を分解して、時系列等の要素で並べたものです。
現状からどれだけ売上増等の効果を出すことができるという右肩上がりのウォーターフォール(ビルドアップとも言います)グラフと、現状からどれだけコストを削減できるかという右肩下がりのウォーターフォールグラフをうまく使い分けることで、メッセージをより強く伝えることができるようになります。
施策を打つことで段々とコストが下がることをイメージするには、以下のような図が向いています。
6.レーダーチャート
レーダーチャートは、蜘蛛の巣チャートなどとも呼ばれます。
一定数のカテゴリーの項目毎にどの要素が優れているかどうかを比較検討する際に便利なチャートです。
例えば、ある類似した商品間で、品質や価格、デザイン性やお客様サービス等の評価のカテゴリーごとにいくつかの商品の優劣を評価する時に便利です。
評価のカテゴリーは多すぎるとみにくくなりますし、少なすぎても分かりにくいです。
5~10くらいの間で表現できるものが無難です。
表現したい用途によって、いろいろなパターンを使い分けてください。
7.パイグラフ
一定の同一カテゴリー内での構成要素の構成比率を可視化するのに向いているグラフです。
例えば、同じ商品カテゴリーにおける競合商品間の販売シェア等を分析したりする際によく使われています。
パイグラフも、複数の同心円で表現することで、様々な比較をすることができます。
以下の図のカテゴリーに商品、要素の東京、名古屋、大阪等の地域を適用することで、地域間で商品間のシェアを比較することができます。
8.エリアグラフ(面グラフ)
エリアグラフも、折れ線グラフ同様に時系列での変化を表現することに向いています。
時系列での面積の変化を可視化することができるため、棒グラフよりも総量としての面積の変化や構成比率の変化を表現することに向いています。
縦軸をパーセントで表現することで、構成比率の推移を効果的に表現することができます。
9.バブルチャート
2軸での表現に、バブルでの大きさという3つの軸で表現する際に使います。
例えば、縦軸に契約金額、横軸に契約件数、バブルの大きさは利益額等というように、同じようなカテゴリーの要素を3つ比較する際に用いるのが一般的です。
それぞの比較する要素がバラバラ過ぎると、それぞれの関係を理解するのに時間がかかるため向いているとは言えません。
10.まとめ
改めて見ても、色々な場面で目にするグラフが多いと思います。
しかし、これまで利用シーンや説明したいメッセージで色々なグラフを工夫して使ってきたことなあまりないかと思います。
経営コンサルタントの仕事をする上では、たかがグラフ、されどグラフです。
一つ一つの自分が表現したいメッセージをどう適切に表すことができるかをきちんと考えることが重要です。