「転職志望者必見!若手経営コンサルタントの仕事の実態」について書いていきたいと思います。
・今自分の持っているスキルで十分なの?
最近では、経営コンサルタントは人気の職業ですよね。
経営コンサルタントの仕事を希望しても、
- 具体的にどんな仕事が待っているのか?
- 自分自身で対応することができるような仕事なのか?
- 今自分の持っているスキルで十分なのか?
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など、分からないことや不安なことが色々ありますよね。
経営コンサルタントの仕事については、色々なところで紹介されていますが、コンサルティングファームに入った若手の人にどんな仕事が待っているかについてあまり具体的に紹介はされていないように思います。
今回は「転職志望者必見!若手経営コンサルタントの仕事の実態」について紹介してきたいと思います。
コンテンツ
1.経営コンサルタントの仕事について
経営コンサルタントの仕事には色々な仕事があります。
ただ、大きく分けると典型的な仕事は以下のような種類に分けられると思います。
- 全社や事業部毎の戦略を策定する仕事
- 事務や生産などの業務プロセスの改革をする仕事
- 新しい業務や働き方へ社員や組織を変革する仕事
- 情報システムの構築やその管理を行う仕事
※詳しくは以下の記事を是非読んでみて下さい
また、コンサルティングファームには、いくつかの種類があります。
それぞれのコンサルティングファームにより仕事の内容や進め方が異なっていたりします。
- 戦略系
- 総合系
- 人事系
- シンクタンク系
- 中堅・中小企業系
※詳しくは以下の記事を読んでみて下さい
以前は、それぞれの仕事の領域は住み分けされていたようですが、段々と戦略系や総合系などの間での境界線は低くなってきていると聞いています。
それぞれの会社で得意な領域、強みにしている業界は当然ありますが、以前より経営コンサルタントには幅広いスキルが求められていると思います。
2.若手コンサルタントにはどんな仕事がまっているか?
入社された状況やプロジェクトにアサインされる状況は人それぞれに異なると思います。
例えば、
- 新卒入社かキャリア採用か
- 経営コンサルティング経験者か未経験者か
- アサインされるプロジェクトの内容・状況
など、人によって様々ですよね。
そこで、今回は一つのモデルケースとして、コンサルティング業界未経験で転職された若手の方を想定して、どんな仕事をするのか紹介したいと思います。
研修などの違いはありますが、新卒採用の人にも共通するところは多いと思います。
リサーチ業務
入社されてはじめのうちは、リサーチ業務から入ることが多いです。
リサーチと言っても様々ですが、
- クライアントが属する業界の動向
- クライアントの主力製品の競合他社の製品動向
- あるビジネスモデルの国内・海外での成功事例
- 特定商品の市場シェア
- 業務改革で使えそうなITソリューションのロングリストの作成
何てことの調査を依頼されます。
まずはインターネットで調べ始めることが多いでしょう。
インターネットで調べる際に重宝するのが英語のスキルです。
英語ができれば調査の幅を広げることができます。
大抵のコンサルティングファームでは、リサーチ用の有料メディアを契約していたりするので、そういったリサーチ用のツール使い方も早いうちに習得するようにしましょう。
より具体的な内容で、一般に入手できないような資料は国会図書館などで調べます。
また、重要なのが経済産業者などの中央省庁です。
それぞれ担当する業界や製品等の専門の組織があります。
代表番号に電話をして要件をお伝えすると、担当の組織・担当者に電話を回してもらえます。
意外というと失礼かもしれませんが、皆さん丁寧に教えてくれます。
インターネットで公開している情報以外にも色々な情報を教えてもらえます。
リサーチ業務で重要なことは、言われたままのことをそのまま調べて返さないということです。
例えば、極端な例ですが、インターネットで調べた結果を、URLだけメールに張り付けて送るとかです。
なるべく、リサーチ業務でも自分の付加価値をつけるようにしてください。
例えば、インターネットの調査結果を送る際も、カテゴリー分けして、それぞれにリンクのサマリーを記載した上でEXCEL等に整理して送る等、指示が無くても受け取った人が読みやすいような工夫をするようにしましょう。
また、色々調べているうちに「気づき」を得られることがあると思います。
「Findings」と言ったりしますが、この気づきや気づきに関連した追加のリサーチ等行うとさらに価値が高まると思います。
調査内容にもよりますが、例えば、ITに関する専門用語も理解していると、IT関連の調査の内容に深みが増し、付加価値の高いリサーチ業務を行うことができます。
分析業務
分析業務にも色々ありますが、若手は主としてデータの分析を行います。
はじめて仕事をするクライアントだと、クライアントの企業の前提知識として過去数年の財務分析等が挙げられます。
具体的に、経費削減とか営業生産性の向上とかプロジェクトのテーマがはっきりしていれば、より具体的な詳細な勘定科目での分析を行うことになります。
基本的な簿記や会計の知識はもとより、有価証券報告書の構成や読み方も勉強しておくと役立ちます。
プロジェクトの中では、プロジェクトのテーマによって、以下のような様々な分析業務が発生します。
- POSデータによる商品の販売動向
- 営業の生産性の分析
- 部門別の業務工数配分
- お客様からのVoC(Voice of Customer)の傾向分析
大抵の場合は、基本的なEXCELのスキル+αで対応できる分析がほとんどです。
しかし、四則演算の集計くらいしかしたことない人は、EXCELのスキルを身に着けるようにしてください。
また、現在の勤務先でデータ分析とかを担当している人で、SASとかSPSS、BusinessObjects等のデータ分析ツールを使用している人は、今のスキルをより延ばすと他の同期のコンサルタントと差別化することができるようになります。
POSデータのような大量データの分析やVoCのような自然言語分析ができると高い価値を発揮することができます。
より高度な分析に向けてRやPython等のプログラミングの基本的なスキルがあるとデータ分析の幅や深みが広がります。
資料のたたき台の作成
リサーチ業務や分析業務の次に待っているのが、PowerPointによる資料作成です。
はじめはプロジェクトチームの上司や先輩が、おおよその資料作成のガイダンスをしてくれたりします。
また、ホワイトボード等に手書きで資料の作成イメージを書いて説明してくれます。
はじめのうちは、先輩の指示をよく聞いて、作成してもらいたい資料のイメージを正確に理解することを心がけください。
はじめのうちは一生懸命に資料を作っても「指示した資料と全然違う!」と言われることはよくあります。
そうならないために、恰好を付けたりせず、分からないことは分からないと聞きましょう。
先輩コンサルタントも細かいところをあまり考えずに指示していることも少なくありません。
また、以前上司や先輩のコンサルタントが作成したPowerPointの似たようなページをサンプルとしてもらうことも重要です。
使うフォントや色遣い、表やグラフの表現等資料を作成する際のトーン&マナーのルールや好みがあります。
内容が良くても、一見してイメージが違うとそこでレビューがストップしてしまうかもしれません。
あまり慣れていない時に気を付けなければならないのが、自分の価値を出し過ぎないことです。
内容面でいろいろな付加価値やアイディアを出すことは重要ですが、色味や表や図の作り方など、「個人の好み」で指示された以上のものを作る人も結構多いです。
まずは指示された内容で正確にPowerPointで資料を作成するところからきっちり始めるようにしましょう。
※以下の記事も是非参考に読んでみてください。
3.まとめ
経営戦略を策定したり、新規事業の創出とか華やかに見える経営コンサルティングの仕事ですが、日常の業務は結構地味な仕事が多いと思った人も多いかもしれません。
しかし、経営コンサルティングの仕事は思い付きでするものではありません。
例えば、新しい事業のアイディアの仮説をリサーチやデータの分析で検証していく必要があります。
そのような積み上げがあってはじめてクライアント企業の成功につながるような提案ができるのです。
経営コンサルタントはやりがいのある仕事です。
是非、興味がある方は経営コンサルタントにトライしてみて下さい。